校長日誌

3年次諸君、力強く歩んでください。

3月12日(火)

春の雨が降る中でしたが、第14回卒業証書授与式を無事に挙行いたしました。

3年次諸君130名一人一人が呼名され、卒業証書を授与されました。

進む道は違っても、それぞれが選んだ希望の道。自身を信じて正々堂々と力強く歩んで行ってください。

 

                         式  辞

 (一部抜粋)

 寒さの中にも春の兆しが感じられる今日のこの佳き日に、

多数の御来賓の方々、そして、保護者の皆様方の御臨席を賜り、ここに、埼玉県立栗橋北彩高等学校、第14回卒業証書授与式を、かくも盛大に挙行できますことは、本校にとりまして、この上のない慶びでございます。

 ご臨席いただきました皆様に、厚く御礼を申し上げます。

  ただいま、卒業証書を授与いたしました、130名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。3年間、皆さん一人一人が精一杯学校生活に、そして進路実現に向けて努力してきた証が卒業証書です。その努力に対して、敬意を表したいと思います。

  今日、晴れて卒業を迎えることができたことは、皆さん一人一人の努力であるとともに、これまで温かく見守り、力強く支え続けてくれた、ご家族や関係者の方々の支援の賜物であるということも、忘れないでほしいと思います。

  卒業する皆さんのこれからの新しい生活への門出をお祝いし、私からいつも大切にして欲しい、二つのことについてお話をさせていただきたいと思います。

  一つ目は、「自身を信じ、進むべき道を判断できる人になってほしい」ということです。

  皆さんが栗橋北彩高校に入学してからの3年間は、新型コロナウイルス感染症が社会全体に猛威を振るい、リモートワークなどの急速なICTの発展、AIと呼ばれる人工知能の普及や活用など、社会は大きく変化をしてきました。そして、これから皆さんが歩み進んでいく社会は、さらにグローバル化が進展し、今後も大きく変化をしていくでしょう。しかし、どんな状況にあっても大切なのは、自身が持っている可能性を信じ、先を見据え進むべき道をしっかりと判断し、少しずつであっても力強く歩み続けていくということです。これからの人生において、時には失敗もし、悩み、迷い、大きな不安を抱くこともあるでしょう。そんな時でも「努力する気持ちを忘れずに持ち続ければ、必ず進むべき正しい道は見えてくる」このことを大切に、素晴らしい一人一人の人生を力強く歩んで行って欲しいと思います。             

 二つ目は、「優しい心、感謝の気持ち、誠実な行い」を忘れないでほしいということです。

 どんな世の中になっても、人は人と関わって生きていくことに変わりはありません。常に、周囲に対する優しさと自身が支えられているという感謝の気持ち、そして何事にも「誠実さ」を持って取り組んでほしいと思います。仕事や学業においてはもちろんですが、日々の生活や様々な場面においても、自分のやるべきことに自覚と誠実さを持ち、社会に貢献し、そして自立した人材となれるよう、心がけることが大切です。

 ある心理学者は「自立とは、独りで生きることではない。まして、孤立ではない。自立している人とは、適切な依存ができて、そのことをよく自覚している人なのだ」と言っています。

 これからは毎日顔を合わせていた友人とも離れ、それぞれが選んだ別々の道を進んでいくことになります。人とのつながりも変わり、多くのことを考え、楽しさや嬉しさを感じ、時には大きな不安や悩みを抱き、自分自身と向き合わなくてはいけない時間も多くなるでしょう。もちろん一人で頑張ることは大切ですが、時には人を頼り、人の力を借りることも必要かもしれません。自身を信じ、誠実に人生を歩み進んでいこうとする気持ちを大切に貫いていけば、いつしかその気持ちを理解し、支え、助けになってくれる人が現れてくることにつながると思います。

 今後の人生の中で「自分はだれかに支えられ、今の自分がある」という、人の恩を実感し、心から感謝することできたその瞬間が、社会に大きく自立できたという本当の自身に気づけた時かもしれません。

 皆さんは栗橋北彩高校で人としての、正しい、在り方生き方を身に付けて来ました。自信を持って社会に羽ばたいていってください。そして社会の中で、人への優しさ、感謝の気持ち、「誠実さ」をいつも忘れずに、「正々堂々」と力強く幸せな人生を歩んでいってください。

 最後になりましたが、改めまして、ご列席の保護者の皆様、また関係者の皆様には本校の教育活動に深い御理解をいただき、様々な面で御協力をいただきましたことに感謝いたします。また、御臨席いただきました御来賓の皆様には、今後とも、卒業生並びに本校に対しまして変わらぬ御支援・御協力を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。

  令和6年3月12日

                            埼玉県立栗橋北彩高等学校長 酒 井 直 人